脚(あし)がつる(こむら返(がえ)り)

 夜中や明け方など就寝中にふくらはぎや足の裏がつることはありませんか?経験のある方は多いのでは?
 一度脚がつると2~3日と続くので夜寝るのが怖くなる人もいるかと思います。
 「脚がつる」のは筋肉が急激に収縮することで「こむら返り」ともよばれています。運動中に起こるものと就寝中におこるものがあります。運動中のこむら返りは筋肉の疲労、脱水によるナトリウムやカリウムなどの電解質の異常が原因ですが就寝中のこむら返りははっきりとした原因がわかっていません。
 たくさん歩いた日や寒いときなどに出やすいことから筋肉に負担がかかったり、血行が悪くなったりすることがこむら返りを起こしやすくする要因と考えられます。
 筋肉を休ませる指令を出す組織(腱紡錘)(けんぼうすい)と筋肉の収縮させる指令を出す組織(筋紡錘)(きんぼうすい)の働きが誤作動を起こし、バランスがとれなくなることがこむら返りの起こるメカニズムと考えられています。
 お風呂でゆっくり温まる、ストレッチ運動、適度な水分補給などが予防となります。こむら返りが長時間続く場合は内科的な問題、足の血管のトラブル、坐骨(ざこつ)神経の障害などが潜んでいる場合があります。お困りの方はまず一度かかりつけ医に話してみましょう。