母指CM関節症

母指CM関節症ってどんな病気?

 親指の付け根の関節が腫れたり出っ張ったりして、「物をつまむ」「ペットボトルのキャップを開ける」「ドアノブを回す」などの動作が行いにくくなり痛みを伴うことがあります。

 親指は、他の4本の指と向き合って大きく動くので関節の負担が大きく、手の使い過ぎや加齢の影響が出やすいと考えられます。関節の緩みや骨のずれが起きていますが、進行すると関節が外れかかる状態(亜脱臼)を起こすこともあります。さらに進行すると親指が開かなくなったり、親指の関節が強く変形したりしてしまうこともあります。

治療はどうするの?

 治療の基本は保存療法です。消炎鎮痛剤の内服や外用(湿布など)、装具による親指の固定などが行われます。痛みが強い場合はステロイドの関節内注射も行います。また、この関節症は更年期の女性ホルモンの変化と深く関連しているため、サプリメントを上手に使うことで変形の予防や変形の進行を抑える効果が期待されています。

 痛みが強かったり、変形が著しかったりする場合は手術も検討されます。多くは保存療法で症状が軽減し、進行が抑えられるので、早めの受診をお勧めします。