手指の変形性関節症

手指の変形性関節症は、加齢や手指の使い過ぎによって関節が変形する変形性関節症のひとつです。手の指の第一関節や第二関節などが変形し痛みや腫れ、引っ掛かるような違和感などの症状が現れます。

手指の変形に伴う痛みや動かしづらさを感じている人は、男性で約4割、女性で約7割に上ります。多くの人が困っている症状ですが「年齢のせいだからしかたがない」とそのままにしている人が多いようです。しかし、症状が悪化して指の変形が進むと日常生活が不自由になります。指の痛みや変形は、関節リウマチなどほかの病気が原因で起こることがあります。手指の違和感に気付いたら早めに医療機関を受診し、正しい診断を受けましょう。本来、関節内で骨の表面は軟骨に覆われ、骨どうしは靭帯でつながって安定しています。「物をつまむ」などの繊細な動作や、指に圧力をかけて物をつかむときには、軟骨がクッションになって衝撃を和らげ、関節が滑らかに動きます。加齢などの原因で関節内の軟骨がすり減ると骨どうしが直接ぶつかってすり減り、進行すると関節周囲に棘とげ状の骨(骨棘こっきょく)ができて関節をかしにくくなり、靭帯が緩んで関節が不安定になります。変形性指関節症の治療では、変形した関節を固定して保護する「装具」を使った保存療法が行われます。装具の使用は、進行を遅らせ痛みを改善する効果が期待できます。効果がなければ、注射や手術が検討されます。女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンの減少が軟骨の形成に影響し、変形の進行に関わるといわれています。このため、エストロゲンと構造が似た「エクオール」という物質を体内で増やすことで症状の改善が期待できます。エクオールの素となる物質は大豆製品に多く含まれていますが日本人の約半数は体質的にエクオールを体内で生成できないため、サプリメントなどで補う方法もあります。