血圧は自律神経によって調節されています。睡眠中は副交感神経が優位になって血圧が下がり、起床時には覚醒を促すために交感神経が優位になって血圧が上がります。しかし生活リズムの乱れやストレスなどで自律神経の働きに問題が生じると、副交感神経優位から交感神経優位への移行がうまくいかず、起床時に十分に血圧が上がりません。そのため脳などに血液が行き届かず、だるさや眠気などの症状が現れると考えられます。対処方法としては急に起き上がったり立ち上がったりするのを避けてゆっくり起き上がるようにしましょう。血圧や心拍数の変化が緩やかになり、症状が現
れにくくなります。
低血圧の明確な診断基準はありませんが一般的に「収縮期血圧(いわゆる〝上の血圧〞)が100mmHg 以下、拡張期血圧(いわゆる〝下の血圧〞)が60mmHg以下」が目安になります。ただし血圧には個人差があり基準を下回ったからといって必ず低血圧の症状が現れるとは限りません。血管は加齢に伴って弾力性が低下します。すると心臓がより強い力で血液を送り出す必要が生じるので、収縮期血圧が高くなる傾向があります。そのため基本的には年齢を重ねるにつれて血圧は高くなっていきます。血圧が高い状態が長く続くと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などの血管の病気が起こるリスクが高くなります。一方血圧が低い状態では、脳への血流が少なくなり立ちくらみやめまいなどの症状が現れます。大切なのは自分のふだんの血圧がどのくらいなのかを知っておくことです。自宅に血圧計を用意して朝と夜の1日2回を目安に測定するのがお勧めです。急に血圧が低くなったり、低血圧の症状が現れた時は心臓の疾患(心不全、弁膜症など)の可能性があります。このような時は早めにかかりつけ医に相談してください。