風疹と妊婦

症状

風疹ウイルスの飛沫感染により発症します。
普通は、「三日はしか」とも言われるように、重い病気ではありません。

赤みをおびた発疹がまず顔に現れ、その後、躯幹、四肢へと広がってゆきます。耳介後部や頸部のリンパ節が腫れ、発熱の期間は短いです。

抗体価

妊婦検診では、風疹の抗体価が検査されます。
風疹にかかったことがある人、または風疹のワクチンを接種したことがある人は、64倍前後の抗体価が示されます。以前は8倍以上を抗体保有者と判断しておりましたが、最近では32倍以上が抗体があるということになりました。
妊娠初期に風疹にかかると、先天性風疹症候群と言って、聴覚や目、心臓に異常のある子どもが生まれる頻度が高くなります。

ワクチンの接種

平成6年の予防接種法の改訂により、中学生女子への集団接種から、1才から7才児への個別接種になりました。そのため、昭和54年から昭和62年の間に生まれた世代の人に、接種もれのケースが多いのではないかと考えられます。
この年代(20才前後)の人は、抗体の有無の血液検査をし、もし抗体が無かったら、妊娠する前に風疹ワクチンの接種をしてください。