活性酸素

活性酸素とは

活性酸素は呼吸により体内に取り入れられた酸素が、化学反応を起こす時に発生します。これは体内で他の物質を酸化させる力が強い酸素のことです。

この活性酸素は体内で最近やウイルス・ガン細胞を攻撃する役割をしていますが、同時に正常の細胞にもダメージを与え、老化や病気を引き起こす原因にもなっています。
例えば、皮膚では紫外線により発生した活性酸素の影響で、しみやしわといった老化を引き起こします。また、細胞膜のリン脂質の分子を酸化させ、その結果、細胞は死滅したり、その働きが阻害されたりします。血管に対してはLDLコレステロールと結びついて(酸化LDL)、動脈硬化を引き起こします。この酸化LDLが血管の内膜から中膜に入り込むと、白血球の一種であるマクロファージは酸化LDLを取り込み、無害化してくれるのですが、酸化LDLが非常に多くなると、その働きが追いつかなくなり、中膜にたまり、内壁がせりだして血管内腔を狭め、動脈硬化を引き起こします。その結果、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくなります。
また、細胞内のミトコンドリアも酸化されるため、遺伝子をつかさどるDNAが損傷し、遺伝子の障害が起こり、老化やガンなどのさまざまな病気を引き起こすことになります。

活性酸素を増やさないために

活性酸素は喫煙・紫外線・過食・暴飲・運動過多でも体内に増加します。その害から体を守るためには、抗酸化物質を積極的にとって健康的な体を作ることです。

食事では、ビタミンC(レモン・イチゴ・パセリ・ブロッコリーなど)、ビタミンE(レバー・ウナギ・ナッツなど)、βカロチン(ブロッコリー・ピーマン・カボチャなど)、ポリフェノール(赤ワイン・果物・野菜・茶など)を多く取るように心がけましょう。また、紫外線から身を守る、禁煙する、酒はほどほどにして、過度の運動は避け、ウォーキングを週間にしましょう。趣味などでストレスを発散させ、リラックスするようにしましょう。
生活習慣と食生活の改善こそが活性酸素から身を守ることになります。