■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

肩こり

(2010年10月15日号より)

 肩こりとは、後頚(けい)部から肩・背中にかけての筋肉の凝ったような、非常に嫌な痛み、もしくは違和感などの症状名です。

 肩こりには、頚椎(けいつい)・肩関節などの整形外科的疾患のほかに、内臓疾患などに由来する「症候性肩こり」と基礎疾患がない「本態性肩こり」がありますが、こちらは疲労・運動不足・不良姿勢・精神的緊張・寒冷などにより起こりやすくなります。

 「症候性肩こり」の場合は、原疾患に対する治療が重要で優先されます。「本態性肩こり」に対しては、消炎鎮痛剤の内服や貼付剤および軟膏(なんこう)などの外用薬を使用します。薬物療法以外では、適度の体操・運動療法・ホットパックなどを用いた温熱療法、マッサージ・ストレッチなど筋弛緩(きんしかん)訓練なども効果があります。特に、体操や運動は筋肉の自発的な収縮や弛緩を促すため、筋肉の代謝が高まり筋肉内部の発痛物質除去にもつながり、他動的なマッサージを受けるよりも効果があるといわれています。また、筋肉を自分で意識して動かし筋力低下を防ぐことも重要です。

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