■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

更年期障害について

(2007年10月15日号より)

女性は、50歳前後になると、エストロゲンというホルモンが、急激に減少し、生理不順や閉経が生じます。エストロゲンは、卵巣より分泌されますが、加齢とともに、卵巣の機能が悪くなり、血中にエストロゲンの量が少なくなります。そうすると、脳の中の視床下部や脳下垂体より卵巣に向かって、エストロゲンの量が少なくなったから、もっと分泌してくださいと刺激がいきます。しかし、卵巣よりエストロゲンの分泌は、十分に行われません。脳よりの刺激ホルモンはどんどん卵巣に働きかけますが、卵巣は反応しません。そこで、次のような種々の障害が生じると考えられています。これが更年期障害です。

  • 顔がほてる。
  • 汗をかきやすくなる。
  • 息切れや、動悸(どうき)がする。
  • 腰や手足が冷える。
  • 眠りが浅くなる。
  • 怒りやすく、いらいらする。
  • くよくよしたり、憂鬱(ゆううつ)になったりする。
  • 頭痛、肩こり、目まいがしたりする。

治療

普通は、ホルモン補充療法といって、エストロゲンの少量投与が行われています。これには、注射、内服薬や貼り薬があります。

更年期で卵巣の働きが悪くなり、エストロゲンが減少するのは、生理的なことです。それで、子宮筋腫や内膜症の増殖が止まるのが普通です。もし、エストロゲンを、長期間にわたり投与すれば、子宮ガンや乳ガンの発生が、多少、多くなることも考えられます。

年に一度、松戸市の子宮ガンや乳ガンの検診を受けるようにしましょう。

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