季節性インフルエンザの予防

インフルエンザと風邪はどう違う?

 一般的に普通の風邪はさまざまなウイルスによって起こりますが、多くは喉の痛み、発熱、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心です。

 一方、インフルエンザは例年12月から3月ごろを中心にインフルエンザウイルスに感染することによって起こります。いったん流行が始まると、短期間で多くの人へ感染が広がります。 症状は、普通の風邪と同じ症状以外に高熱や頭痛、全身の関節痛や筋肉痛、全身倦怠感など、普通の風邪の場合より強い症状が比較的急速に現れるのが特徴で、小児ではまれに脳症を合併する場合があります。高齢者や持病により免疫力が低下している人では肺炎を起こすなど、重症化する場合があります。

ワクチンは毎年接種した方がいい?

 インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に効果があると報告されています。ワクチンの予防効果が期待できるのは接種終了から2週間後から5カ月程度までとされています。またワクチンは、そのシーズンの流行が予測されるウイルスに合わせて製造されています。

 予防に十分な免疫を保つには、毎年接種を受けた方がいいと考えられています。効果が出現するまで2週間程度を要することから、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいでしょう。

 外出後の手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養やバランスの取れた栄養摂取など、基本的な予防も大切です。