妊娠健康診査では一般的に次のような事を行います。
1、体重測定
妊娠健診時に毎回行います。急激な体重増加は妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や難産の原因になります。妊娠初期のつわりによる極度の体重減少や、妊娠中期以降の極度の体重増加に注意しましょう。
2、血圧測定
妊婦健診時に毎回行います。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の早期発見につながります。
3、尿検査
妊婦健診時に毎回行います。尿タンパクや尿糖が出ていないかを検査して妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や妊娠糖尿病が発見出来ます。
4、腹囲・子宮底長測定
妊婦健診時に毎回測定します。メジャーでお母さんのお腹周りと、恥骨から子宮上部(子宮の1番上の部分)までの長さを測り、順調に赤ちゃんが育っているか、また羊水の量に異常はないかを確認します。
5、超音波検査
施設により違いがありますが妊娠12週までは内診台に上って膣から、それ以降はお腹の上から超音波の器具をあてて赤ちゃんや胎盤・羊水を観察します。妊娠初期に1回、中期に2回、後期に1回行います。
6、血液検査
通常は妊娠初期と中期に1回ずつと後期に2回の計4回行われます。異常が疑われたり合併症がある場合、また施設によっては検査を追加することがあります。
検査項目 | |
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妊娠初期 | 風疹(HI)・血液型(Rh含む)・不規則抗体・血算(貧血チェック)・梅毒検査・HBs抗原・HCV抗体・HIV抗体など |
妊娠中期 | 血算 |
妊娠後期① | 空腹時血糖・血算・HTLV-1 |
妊娠後期② | 血算 |
7、細菌関連検査
生まれてきた赤ちゃんが肺炎などを起こさないように、妊娠後期に膣分泌物(おりもの)の細菌検査を行います。