■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

餅(もち)をのどに詰まらせないために

(2010年12月15日号より)

 高齢者は嚥下(えんげ)(食べ物を口から食道へ送り込む)機能が低下しているため、餅やこんにゃく入りゼリーなど粘り気のある食べ物がのどに入って窒息することがあります。また、高齢者は唾液の分泌も少なく口内が乾燥し、歯の喪失などでかみ砕く力が弱いので、他の食品(いか、きのこ類、ナッツ類、パンやふかし芋など)についても注意が必要です。

 食事の際には、①お茶で口の中を湿らせ水分を取りながら食べる②食べ物を小さく切って飲み込みやすくする③誰かにそばにいて見守ってもらう④ゆっくりと、よくかんで一口ずつ食べることが大切です。

 万が一、のどに詰まらせてしまった場合は、直ちに119番通報し、以下の方法で詰まった物の除去を試みます。

①指交差法による開口と指拭(ぬぐ)い法

食べ物が口の中にたまっているのが見えたら、詰まらせた人を横にし、頭を横に向けさせる。人差し指と親指を交差させ、口を開く。もう片方の手にガーゼやハンカチを巻いた指で口から食べ物をかき出す。

②ハイムリッヒ法

後ろから詰まらせた人を抱きかかえるように両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します。意識がない人には、この方法が行えないので、横向きに寝かせるか、または座って前かがみにさせて背部叩打法(はいぶこうだほう)を試みます。

③背部叩打法

詰まらせた人を手前に引き起こし横向きにし、自分の足で詰まらせた人の胸を支える。片手で詰まらせた人の顔を支え、もう片方の手のひらの付け根で、肩甲骨の間を強く繰り返し叩(たた)く。
 異物を取り除いても意識が回復しないときや呼吸が認められないとき、脈が触れないときは直ちに心肺蘇生法を行い、救急車の到着を待ちます。
 餅を詰まらせないように気を配り、いざというときに冷静に対応できるように心がけて、楽しい正月を送ってください。

▲このページのトップへ戻る

■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムTOPページへ>>