■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

お酒と日本人

(2008年2月15日号より)

お酒には適度の量があるのでしょうか。アルコール耐容量(お酒の強さ)には人種差・性差・個人差があり、女性は男性より、また日本人は欧米人に比較して耐容量が低い傾向にあります。遺伝学的には、アルコール脱水素酵素(ADH2)の多型など遺伝子要因によっても、お酒の強さは決定されます。

飲酒(アルコール)と健康の関連は、適度の飲酒の持つ精神的(リラックス)あるいは健康増進効果と、大酒による精神的・身体的・社会的問題を分けて考える必要があります。多くの疫学調査の結果からは、少量~中等量(アルコール30~40ml/1日以下)の飲酒は高血圧・脳卒中・虚血性心疾患の発症に対して抑制効果があるが、それ以上の飲酒は逆効果を持つことを示しています。以上から、精神的な楽しみという点以外に動脈硬化性病変(脳卒中・虚血性心疾患)、高血圧性疾患など生活習慣病に対しては、顕著な肝機能異常や高尿酸血症を引き起こさない程度の飲酒(アルコール20~30ml/1日以下)は健康的といえます。

障害を引き起こす可能性のあるアルコール摂取量は、一生における総アルコール摂取量が300~600リットル以上となると発症率が高くなることが示唆されています。すなわち、60年飲酒すると仮定すると、やはり1日30ml以上だと肝障害を起こす可能性が高いことが分かります。

ちまたで広言されている、アルコール飲料の酒類の違いによる差はほとんどなく、アルコール摂取量が一番の問題です。

お酒の目安(純アルコール20~25ml/1日)
ウイスキーダブル1杯=ビール大瓶1本=日本酒一合=ワイングラス2杯

1日のアルコール摂取の計算式
1日に飲んだお酒の量(ml)×お酒の度数(%)/100

「乾杯」とはどの国にも共通して「健康を祝して」の意味や願いが込められています。適度なお酒の量を守りましょう。運転する人にお酒を勧めるのは厳禁。飲酒運転絶対厳禁。

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