■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

結膜下出血(結膜出血)

(2008年6月15日号より)

結膜下出血とは、結膜(白目の上の薄い透明の膜)の下にある細い血管が破れて出血したものです。

原因

1.原因不明・・・
はっきりした原因はわからないことも多いのですが、考えられる誘因は、くしゃみ・せき・過飲酒・強く鼻をかんだ・代償性月経・ふんばった・重いものを持ち上げた、などです。
2.目に原因があるもの・・・
発熱などの全身症状がない限り入浴して構いません。発疹は泡立てたせっけんで静かに洗いましょう。シャワーを使用するのがベストです。プールや水泳は症状を悪化させたり、他の人にうつす可能性があるので、治るまでは禁止です。
3.全身に原因があるもの・・・
血・紫斑病・白血病などの血液疾患。 高血圧・動脈硬化・糖尿病などは危険因子ではあっても出血発生の直接の原因とは考えにくいです。

ほとんどは1.の原因不明です。

症状

白目が赤くべったりと染まるものから、小さい点状のものまで、出血量によってその大きさは違います。また、血腫といって血豆のようなものができることもあります。多少ゴロゴロと感じる人もいますが、多くは無症状で、痛みも無く、視力低下もありません。ですから、家族や友人など周りの人に指摘されて気が付くか、たまたま鏡を見て気が付き、その真っ赤な目から大騒ぎになるようです。

ただし、原因が2.の場合は、痛みや目やにがでます。

治療

多くの場合、治療の必要はありません。「こんなに真っ赤なのに放っておいていいの?」「目薬くれないの?」と不信感を持ったまま帰られる人もいますが、大丈夫です。また、再発も多いのですが、何度出血してもそれが原因で見えなくなることはありません。

注意が必要な場合

目を打ったり、目に何か入ったりした場合。痛みやかゆみ、目やにが出るなど自覚症状がある場合。このような場合は眼科を受診し異常が無いか見てもらいましょう。

▲このページのトップへ戻る

■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムTOPページへ>>