■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

鳥インフルエンザについて

(2004年3月25日号より)

山口県で、鳥から鳥インフルエンザが検出されたとか、大分県の民家で飼われていたチャボが、同様のインフルエンザに感染していたことなどが新聞をにぎわしています。

この鳥インフルエンザとは何でしょうか?A型インフルエンザウイルスの一種ですが、人間のインフルエンザウイルスとは違ったウイルスです。このウイルスは、鳥類に感染すると首曲がりなどの神経症状や、下痢などの消化器症状、呼吸器症状等が現れ死亡することもあり、正確には、「高病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。

これまでにヒトに感染した例は、1997年香港において、鳥インフルエンザに18人が感染して、6人が死亡した例等いくつかが報告されています。これらは、店頭で、生きた鳥を売り買いする地域で発生しています。つまり、ウイルスに汚染された鳥に接触したり、排泄物や、内臓などに接触した場合です。

日本では、こうした習慣や環境はないため、鳥からヒトに感染の心配はまずないと考えられています。また、鳥卵、鳥肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染することは世界的にも報告されていません。

ヒトに感染した場合は、初期症状として、通常のインフルエンザと同じように発熱、咽頭(いんとう)痛、咳(せき)等の呼吸器症状、全身倦怠(けんたい)感が主要症状と考えられています。 また、急速な呼吸不全も報告されています。

検査は、通常の迅速診断キットでA型インフルエンザとして診断が可能です。治療としては、現在ヒトのインフルエンザに対して使用されている抗インフルエンザウイルス薬(タミフル)も効果があるといわれています。しかし、ヒトに対してのインフルエンザワクチンの効果がありません。

最後に「新型インフルエンザ」について述べたいと思います。

WHO(世界保健機構)がもっとも警戒しているのは、鳥インフルエンザウイルスがヒトからヒトに広がる「新型インフルエンザ」になることです。これは、通常のインフルエンザウイルスにかかったヒトが、高病原性鳥インフルエンザに同時に感染した場合、両者の間でウイルス遺伝子の再集合がおこり、新型インフルエンザが発生する可能性があるということなのです。

以上のことを念頭において、うがいや、手洗いなどのインフルエンザの予防と、鳥や、家畜の飼育については、清潔な状態で飼育して、飼育後の手洗いの徹底を実行していきたいものです。

▲このページのトップへ戻る

■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムTOPページへ>>