■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

小児のうつやうつ状態はどのようにして見分けをするのか?

(2003年8月25日号より)

子どもは身体の発育段階から、乳児期・幼児期・児童期に分けられます。身のまわりのあらゆるものごとから社会にとって必要なことがらを学び、両親の影響から脱却しつつ自我をつくり、自立していくこの時代は、家庭内での影響だけでなく学校生活の体験が大きく人格の形成に影響します。

近年、うつやうつ状態の低年齢化が注目されています。うつ状態の症状は、感情や情緒の抑うつとそれに伴った欲動の抑制と思考の発達の渋滞です。

10代前半までは感情や情緒の抑制が前景に現れることがほとんどなく、急激に元気がなくなったと表現されます。

発病要因としては、うつの原因はいまだ不明ですが、生理的機能の減弱と考えられ、生命力の低下としてとらえられます。一時的には良くなっても、次第に精神分裂病(改名して統合失調症)に変化することもあり、慎重な対応が必要です。

遺伝的要因としては、同一家系に発生する率が高いです。子どもは性格傾向が定まらないので、病前性格は成人ほどには明らかではありません。

心理的要因としては、挫折や進学・入学・卒業での失敗や、生徒会やクラブ活動で頑張った直後、また、周囲の人々の期待に応えられなかったことがあげられます。こんな場合、多くは適応障害として発症します。

症状としては、ゆううつ、重く暗い気分、寂しいなど抑うつ気分、何もせず自室に閉じこもり、外出せず、喋らず、自発性が低下し、行動抑制が見られ、不登校が生じます。ため息ばかりついて、突然に泣き出し、強い不安や孤独感が現れます。身体症状としては腹痛、嘔吐、食欲不振、痩せ、頭痛、頭重、だるさ、不眠、昼夜逆転などがみられてきます。

以上の症状の観察から、うつやうつ状態を診断していくのです。

将来、統合失調症に移行していく前駆症状として、うつ傾向を示す例もみられますので、慎重な対応が必要です。そんなときには専門医に相談をすることが、大切です。

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