■ あなたの健康(「広報まつど」のコラムより)

予防接種のお話 ~かかりつけの先生とご相談を~

(2002年7月25日号より)

乳幼児の両親にとって、予防接種をいつ、どのようにすればよいのかは大きな関心事ではないかと思います。今回は、こういった点についてお話ししたいと思います。

さて、お子さんが誕生してから3ヵ月経ったら、まず、ポリオ、ツベルクリン反応およびBCG、3種混合(破傷風、百日せき、ジフテリア)の3種類を思い浮かべてください。どれを先にするかは、主治医の先生とよく相談しながら接種してください。ただ、ポリオのみが集団接種といって、市が前もって決めた日程(松戸市は年4回)で実施されますから、市の広報などに注意してください。その後、1歳からは、風疹(ふうしん)、麻疹(ましん)(はしか)があり、3歳以降では、日本脳炎があります。以上の予防接種は公費負担です。

また、ポリオ以外は個別接種といって、お近くの診療所や病院で、かかりつけの先生と相談しながら実施できます。さらに、任意接種(自費になります)では、おたふく、水痘(すいとう)(水ぼうそう)なども1歳から接種可能です。その他、インフルエンザやB型肝炎の予防接種も任意接種です。

これらの予防接種は、大きく生ワクチンと不活化ワクチンに分けることができます。3種混合や日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎は不活化ワクチンで、この予防接種は、次の予防接種まで1週間あける必要があります。

ポリオ、BCG、風疹、麻疹、おたふく、水痘は生ワクチンで、これらの予防接種は、次の予防接種まで4週間あける必要があります。以上が予防接種についての基本的な事柄ですので、よく理解しておいてください。

最後に、麻疹について少し述べさせていただきます。麻疹はかつて「命さだめ」といわれ、現在でも、わが国では、年間10万~20万人の発生があり、約80人の死亡者数を数える怖い病気です。ぜひ、1歳の誕生日を迎えたら麻疹の予防接種をお勧めします。

ちなみに米国では、年間の発生件数が100件未満です。先進国としては、日本の発生件数は突出しています。

お子さんの健康のためにも、かかりつけの先生とよく相談をして、より早い予防接種をしていただくことを希望します。

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